コラム

遺品整理業者の選び方〜ひと味違う5つのポイントその⑤

【遺品整理業者の選び方〜ひと味違う5つのポイント】その⑤

① 見積もりは書面で貰う(明細も確認する事)

② 「遺品を全て買い取る」には要注意

③ 廃棄物許可の有無(処理方法を確認する)

④ 売り文句や「パック料金」に要注意

⑤ 最後は女性目線&お片付け目線でのポイント

今回が最後です。⑤をご紹介します。

これは女性ならでは、お片付け資格者としての目線になりますので気にしない方はスルーしてくださいね。

⑤ 最後はお片付け目線でのポイント

やはりお片付けをする業者であれば、態度や服装はきちんとしている人、養生の準備をきちんとして、車や台車などの機材もメンテナンスをしている業者に頼みたいですね。

車や服装が汚れていて、気持よく挨拶も出来ない人に、私であれば部屋の中に入ってタンスの中や引き出しの中の作業を頼みたくありません。車が汚いとか、台車や機材の手入れをしていないのも、目配りや気配りが足らず、お客様のマンションや共用部を汚してしまう可能性も高いのです。

以前このようなお客様がいました。見積り金額を安く提示してきた業者に片付けを依頼したところ、作業日にマンションの管理人に挨拶せず、しかも共用部などに養生をしないで作業を始めてしまい、管理人から注意されたら放置して帰ってしまった、という事があったそうです。それでもどこかの業者に頼みたかったお客様は当社を見つけ依頼してくださいました。嫌な印象を与えた後にする作業は困難な状況になります。管理人さんや周囲の方への配慮や事前の準備で、仕事の流れが全く変わってくるのは言うまでも有りません。

服装や挨拶など、自分の身の回りを整えて周囲への挨拶が出来て、そういった目配り気配りが出来ないのに、遺品の中の「これって大事にしてたものじゃないかな?」「近隣住民や、管理室がいつもきれいにしている場所を汚さないように運ぼう!」等に気付く事が出来るとは思えません。お客様ご自身も初めての事だったりする事も多く、不安になったり迷ったりする事もあります。そんな気持ちを察する事が出来る人を選びたいですね。

 遺品整理や空き家整理で、「家の中、タンスの中を見る」と言う事は、かなりプライバシーにかかわる問題にもなります。個人情報の入ったモノの処理を頼める相手、が適当では困りますね。事前の近隣挨拶はどうする?大事なモノはどうする?心配な事は無いのか?等、介護や福祉への理解や、相続や空き家問題への理解なども含め、片付け終わるまでの問題を、一緒に解決するサポートの知識や意識もあって欲しいものです。

宣伝費をかけ、チラシやネットや広告で、良い事ばかり並べたてるのは簡単ですが、実際の処理や仕分け作業を頼む時は、出来る事と出来ない事を明確にしてくれる業者の方が、信頼度が高いです。これは企業が、産業廃棄物や一般廃棄物の適正処理の会社を選ぶ時とも通じるのです。

繰り返しますが、安い業者では後から値上げしたり、不法投棄したりする心配もあります。

安すぎる賃金で働かされている従業員では、モラルの意識が低くなり、早く終わらせよう、楽に終わらせようとしてしまいがちです。ですので安さだけで業者を選ぶべきではありません。

遺品整理や不用品回収業者の問題は、10年以上前から問題になっていますが、残念ながら大きく改善しているようには見えません。

逆に高齢化社会で需要がある事から儲けるために参入する業者は後を絶たず、資格の有無が逆に違法業者に印籠を渡しているような状態でもあります。

業者選定の際には不安をあおったりする業者は避けたいですし、サービスが過剰ではないか?の基準も持ちたいですね。

私自身の考えでは遺品整理や終活に伴う整理の際、「防災や介護など福祉の目線があって欲しい」とも考えています。モノだけでなく情報も溢れる現代社会で、消費者の見る目も研ぎ澄まして行きたいものです。

以上、『遺品整理業者の選び方〜ひと味違う5つのポイント』を記載してみました。





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