コラム

遺品整理業者の選び方~ひと味違う5つのポイント②

遺品整理業者の選び方~ひと味違う5つのポイント②

【遺品整理業者の選び方~ひと味違う5つのポイント②】

① 見積もりは書面で貰う(明細も確認する事)

② 「遺品を全て買い取る」には要注意

③ 廃棄物許可の有無(処理方法を確認する)

④ 売り文句や「パック料金」に要注意

⑤ 最後はお片付け目線でのポイント


② 遺品を全て買い取るという業者には要注意

「御父様の遺品を全て買い取らせて下さい」等と言う業者がいるようです。

世の中で販売しているモノや価値のあるモノは「有価物」、捨てるモノは「廃棄物」となります。と簡単に言っても、この定義には様々な要素があります。「廃棄物」となると当然「廃棄物処理法の規制対象」となりますので「お父様の遺品を全て買い取らせて頂きます」とは、廃棄物を有価物として引き取り、廃棄物処理法から逃れるためのグレーゾーンの業者である確率が高いと思われます。

もう少し詳しく言いますと「廃棄物」となった不要になったモノ・捨てる物・の処理には廃棄物処理法という法律の規制がかかり各自治体ごとの厳しい許認可が必要で簡単に商売ができないのが現状です。

それを「有価物」として回収してしまえば、商品・売れる物・価値のあるモノ、なので廃棄物処理法の規制対象にはなりません。もちろん、これには細かい判断材料があるのですが、その事はここでは触れない事にします。

よくあるケースでは、家の中のモノを全て5000円で買い取る事とし、その代わりに、作業代や搬出代、運搬費、を法外に計上し、お客様には何十万の金額を請求するケースです。蓋を開けてみると、持ち帰って車庫で仕分けて捨てるので、結局は捨てる値段と同じだったり、さらに高い場合もあるようです。私の経験では倍の値段の差があったケースもあります。

 

もちろん、買取れる物が多い場合には、相殺するとお返しする金額の方が多い場合もあります。

例えば「買取で50万の骨董品があったので、廃棄処理や作業代で30万円かかったけれど、20万円が戻ってきた」そんなケースもあります。

そうは言っても必ず廃棄するものは出ますので、最初から全ての室内品を有価物として処理しようとするのはNGではないでしょうか。

また、全てごみでは無い、と言ってダンボールに積めて運ぶ、お引越しのような作業をする業者も、その後の処理が不明瞭な場合が多くなります。

大事なモノをその場で見つけ出すのが何より大事で、それ以外のモノは、リユースはリユース品、最後に残った不要となったモノは適正に分別して処理する事、「ちゃんと捨てる、モノと決別する」事も必要なのでは無いかと私は考えています。

どう考えても、全てが有価物にはなりませんし、「廃棄する必要のあるもの」は必ず出るのが当然ですね。

 

「全てを買い取ります」という業者が悪徳業者とは限りませんが、どう処理するのかがあいまいだったり、適正に処理をするという認識が高いとは思えません。

「廃棄物は廃棄物としてきちんと捨てる」意識を持って業者選びをしたいものです。

<その③は、③ 廃棄物許可の有無(処理方法を確認する)続きます。>




to top
お問合せ