コラム

実家の片付けで出てくる!水銀蛍光灯や水銀体温計の捨て方には要注意‼

水銀蛍光灯や水銀体温計の捨て方には要注意‼

近頃話題になる「水銀含有物」には主に「水銀体温計」「水銀温度計」「水銀血圧計」があります。その他にも水銀含有のボタン電池や蛍光灯などがあります。

2016年に、水銀被害を防ぐ条約が国会で承認されたのを受けて、2017年には全国で水銀体温計や水銀血圧計の集中的な回収が進みました。
水銀はそのままでは毒性は低く、気化させない方が良い事を、みなさんご存知ですか?
もちろん、破損させないように、飛散・流出させないようにしましょう。
今は電子体温計を使われているかと思いますので、
自宅に眠っている水銀体温計や水銀温度計は、この機会に手離しましょう。
今日は、割ってしまった際の対処法を簡単にまとめてみました。
まず、大前提として、
⚫️ 水銀は気化すると毒性を発するそうです。
⚫️ 稀に、皮膚吸収して発疹や頭痛など水銀アレルギー症状が出るが人いるそうです。
割れたりした時も怖がらずに、きちんと対処する方法をご紹介します。

水銀体温計を割ってしまった時の対処法

◇割れた際に人やペットが室内にいた場合は、部屋から出しましょう。
◇エアコンの運転は停止し、屋外への窓を開けて換気しましょう。
◇できれば使い捨てのゴム手袋を用意し、硬いボール紙・ポリ袋やガラスの密閉容器・濡れた布・粘着テープなども用意するといいでしょう。

① 散らさないように、掃除機よりも紙や布で集める

 掃除機や箒を使わずに、硬い紙やボール紙で破片や粉をすくい取りましょう。
 掃除機で吸い取るのは、掃除機のホース内に水銀が付着したり、排気から水銀蒸気を拡散する恐れがあるので、避けましょう。
 やむなく使った場合は、中を掃除し、拭いた布も密閉できるポリ袋に入れましょう。
 ほうきで掃くのも、小さい塊に分割して拡散させてしまう恐れがあるそうです。

② 入れるのは密閉できるプラ製やガラス製の容器

 すくい取ったら密閉できる透明なガラス瓶やポリ袋に入れて密閉しましょう。
  金属容器に入れると金属を侵す可能性もあるので、ガラスやポリ製にしましょう。
 ポリ袋の口をふさぐ形でも大丈夫です。

③ 細かい粒子は粘着テープなどで集める

 粘着テープなどを利用して、ガラスの破片や粉なども集め、同様に密閉できるガラス瓶やポリ袋に入れましょう。

④ 金属は身につけずに、金属製の容器は避けましょう

 アクセサリーや時計などの金属を身につけて、掃除をしないようにしましょう。
 水銀が他の金属と反応して水銀合金を生成してしまう恐れがあるそうです。

⑤ 水銀を排水口に流さない事!

 集めた水銀を排水口に流したりしないでください。
 配管の内部や、浄化槽、下水処理施設を汚染させてしまう可能性があります。

⑥ その他、いろいろな方法

 スポイトを使って水銀を集めたり、ペーパータオルや湿った布の上にまとめるのも良いそうです。
  その場合も使ったペーパータオルや布ごと、密閉できるガラス瓶やポリ袋に入れて処分しましょう。
◇作業が終わったら、使用した手袋や粘着テープ類も密閉容器に入れ捨てます
◇換気をして、念のために鼻をかんでうがい手洗いをしましょう。
処分する密閉したごみ袋やガラス瓶は、地域のごみの出し方に沿って排出します。
地域によって、「不燃ゴミ」「有害ゴミ」「割れ物」などに分かれますので、地域の清掃センターや役所に聞いてみるのが一番です。
間違っても燃えるゴミには入れないでくださいね!

水銀アレルギー症状が出たら

皮膚で触ってしまったり、知らない間に長く体に付着させていたりすると「水銀アレルギー」の症状が出る事があるそうです。
主に、赤くなったり発疹が出たりの皮膚症状と、気持ち悪い、頭痛がする、などの症状だそうです。気になる場合はすぐに病院へ行き受診しましょう。
体外へ早く放出させるには牛乳を飲むと良いそうですが、なにより早めの受診をしましょう。
以上、水銀含有物のうちの「水銀体温計」が割れた時の対処法、をご紹介しました。
日本は1960年代に水俣病など水銀による公害を経験しています。
そこからもう半世紀、ごみの分別やリサイクル技術も進んではいますが、出す時に分ける事が何より肝心です。
これからも私たち一人一人が環境に対する認識を高く持つ事は、同じような別の被害を起こさない為にも必要不可欠な事ですね。





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